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補聴器とバランス感覚の関係性

米国で多くのノーベル生理学医学賞受賞者が在籍しているセントルイス・ワシントン大学。

「中西部のハーバード」と例えられる同大学で「高齢難聴者はきこえを改善することでバランス感覚が向上する」という研究結果が発表されました。

 

 

❝ 補聴器で「きこえ」を補助することが、高齢者の転倒リスクの低減につながります ❞

 

 この研究では、補聴器装用者に平衡(バランス)感覚のテストを行い、補聴器の電源を入れている時と、入れていない時の成績を比較しました。その結果、補聴器に電源が入っているときの方が成績が良好であることが分かりました。

 

この研究の立案者である、耳鼻咽喉科教授のティモシー・ヒュラー博士は、成績の違いは単なる集中力の向上だけによるものでないと考え、次のように仮定しています。

 

「ヒトは視覚から空間的な情報を得ています。例えば、誰もが視覚からの情報が無い、暗闇や目を閉じているときの方がふらつきやすい傾向があります。ヒトは平衡感覚を維持するために、視覚からだけでなく、聴覚からの情報も使っています。聴覚の基準点や目じるしとして「音」が必要なのです。聴覚からの情報が充分でないと、視覚からの情報が充分でないときと同様に平衡感覚が悪くなるのではないでしょうか。」

 

米国のジョンズ・ホプキンス大学からも、難聴が転倒のリスクを3倍上昇させ、難聴を補聴器で補うことにより高齢者の転倒リスクを低減させることができると報告されています。

 

引用:https://www.starkeyjp.com/blog/2017/04/hearing-aids-may-improve-balance